こんにちは。母画家道Rinです!
絵を描くとき、筆で描くだけでなく様々な方法があります。
その中の一つが、絵画技法モダンテクニックです。
絵画技法モダンテクニックには、
・意図的な技法
・偶然を生かした技法
の2つがあります。
前回は、意図的な技法 について記事にしたので今回は
偶然を生かした技法 についてご紹介していこうと思います。
偶然を生かした技法とは?
偶然を生かした技法として、
ドリッピング、吹き流し、マーブリング、デカルコマニー、ストリングの
5つがあります。
①ドリッピングとは?
多めの水で溶いた絵の具をたっぷりと筆につけて、画面に垂らします。
筆をトントンと筆を持ってない方の指で軽く叩きながら、落とします。
思いもよらないところに飛ぶこともあるので、新聞紙を広めに引き
汚れてもいい服やエプロンなどでするといいです。
筆を振り落とすようにすると、勢いのある感じになりますが、
周りにも飛び散ります。汚れてもいいように準備をしてから取り組むと
いいですね。
ドリッピングを使った「こども造形教室」の活動の様子↓もご覧ください。
モダンテクニックドリッピング(吹流し)の技法を使って 絵の具に親しもう!
②吹き流し
吹き流しは、ドリッピングの一種です。
ドリッピングと同じように、多めの水で溶いた絵の具を画面にたっぷりと
垂らします。そして、垂れて盛り上がった絵の具のところをストローや口で
吹いて図柄を作ります。
注意:使うストローは、細いものがオススメです。
太いと酸欠になって頭がクラクラしたりするので。
いろいろな方向から、拭くと面白い表現ができます。
紙を斜めにしたりして、絵の具を流すのも楽しいですね。
Rinの主宰するこども造形教室でも、取り組んでいます。
③マーブリング
マーブリング用の専用絵の具や溶き油で溶いた油絵の具を
水面に垂らします。
棒でゆっくりとかき回したり、息を吹いて絵の具を動かして模様を作ります。
吸水性の良い紙を水面にできた模様の上にのせて写し取ります。
水は毎回かえます。
マーブリングの絵の具をご紹介!絵画技法モダンテクニックの1つ。裏技もご紹介!中学美術の教科書にも載っているけれど、幼児でも楽しめる!
マーブリングは、日本では平安時代ごろから、
「墨流し」と言われ親しまれてきました。
墨流しは、墨汁を使って行います。
墨の濃淡が美しいマーブル模様を作ってくれます。
詳しくは、
墨流しとは?マーブリング!絵画技法モダンテクニック偶然を生かした技法。日本でも平安時代から使われていた⁈
墨流し(モダンテクニックマーブリング)でマーブル模様をつくろう!
などをご覧ください。
↓動画も作成したので参考にしてみてください!
VIDEO
デカルコマニーは2つ方法があります。
・ガラスやプラ板に絵の具をのせる方法
ガラスやプラ板などの上に絵の具を多めにおきます。
上から紙を押し当てて、ずらしたり、押し当てる時間を工夫します。
紙をめくると、絵の具のずれた跡やしみが紙に写し取られます。
・画用紙を半分におるまたは、2枚の紙を合わせる方法
画用紙を半分に折り、片方に多めに絵の具を乗せます。
半分に折り少しずらしたりすると楽しいです。開きます。
この場合は、すぐに開くようにしましょう。画用紙同士だと絵の具が
吸収され、くっついてしまいます。
水の量も、多め少なめなど工夫するといいです。
Rinが主宰するこども造形教室での様子です。
モダンテクニック デカルコマニー ストリング 「ぺったん するする」
⑤ストリング
ストリングは、糸引き絵とも呼ばれます。
毛糸やヒモに絵の具で色をつけます。二つ折りにした画用紙に
好きなように挟んで、しっかりと画用紙を押さえながら、引き抜きます。
糸は短すぎると変化がないので、長めの方が面白いですね。
Rinが主宰するこども造形教室では、こんな感じです。
モダンテクニック デカルコマニー ストリング 「ぺったん するする」
まとめ
今回は、絵画技法モダンテクニックの偶然を生かした技法について お伝えしました。
偶然を生かした技法なので、あまり堅苦しく考えず、 気軽に楽しく取り組めるものです。
なので、小学生でも取り組めるし、絵の具に苦手意識が出てきた 中学生にも、絵の具の良さを再発見してもらえるいい技法です。
また、いろいろな作品に部分的に取り入れたりすることで 表現の幅も広がると思います。
画家たちも、様々なモダンテクニックを制作に取り入れています。
Rinも、こども造形教室や中学美術の授業で取り入れています。
絵画技法とか、モダンテクニックなんていうとなんだか、難しいようなそんな気がしますが、全くそんなことはありません。
ちょっとしたコツなどが必要なものもあるけれど、やり方さえ覚えれば、誰でもできる楽しい技法です。
こうでなければならない!といった方法ではありません。
偶然できる形や線、色合いを楽しみながらできる方法です。
頭で考えすぎてしまう大人よりも、むしろ小学生や幼児などの方が、この偶然できる面白さを楽しめてしまうかもしれません。
また、中学生など、ちょっと絵の具難しいな、、、とか上手く描けないな、、、と苦手意識を持っている生徒でも、そういったこうでなければならない!といった考えで取り掛かる必要がないので、新しい絵の具など、様々な描画材の可能性に出会える機会になると思います。
パレットとの上で、絵の具を混色したりして、彩色するだけでなく、いろいろな方法があることを知ることはとても大切だと思います!
偶然を生かすことで、自分の想像を超える新しい表現に出会える 魅力的な技法ですね。
Rinもモダンテクニックを使って、これから、制作したいと思います。
また他の記事でもお会いできると嬉しいです!
最後まで読んでくださりありがとうございます!
絵画技法モダンテクニック意図的な技法
もぜひ、参考にしてください!
p.s マーブリングを墨で行う方法「墨流し」の動画も作成したので、参考までにのせておきますね!
動画の中でご紹介している墨液は、薄めるタイプです。
この墨液ではなくても、習字の時に使うものでもできます。
マーブリング液は身近にない場合がほとんどだと思うけれど、墨汁はお家にあったり、近所のお店にも売っていることが多いので、取り組みやすいかと思います!
墨の濃淡が楽しいので、マーブル模様に集中してその面白さに引き込まれやすいと思います!
はじめての場合には、特におすすめです!
ドリッピングの仕方を動画で作りました!
VIDEO
デカルコマニー(合わせ絵)の仕方はこちら!
VIDEO
よかったら、ご参考にしてください!