こんにちは!母画家道Rinです。
アクリル絵の具には、いろいろな技法があるけれど、今日は代表的な技法6つをご紹介しようと思います。
平塗り
広い面積を太筆や刷毛などを使って一気に塗る方法です。
水彩画用の毛の柔らかい筆が向いています。
中学校のデザインセットの中で言うと平筆をメインに使って、輪郭の内側は面相筆を使うといいですね。
平塗りをするとき、ムラなく塗るためには、水を少なめに均一に混ぜます。
とんかつソースぐらいがちょうどいいですね。
醤油くらいになるとサラサラしすぎです。
塗る面積に合わせて、途中で足りなくならないように、絵の具を多めに作っておきます。
混色して作る場合も、面積に合わせて多めにつくります。
途中で作り替えると、どうしても色が変わったり、水の量が変わったりして、ムラになりやすいです。
なので、最初に多めに用意をして途中で絵の具が足りなくならないようにします。
また、筆を動かす向きをそろえるときれいな平塗りができます。
重ね塗り
最初に塗った絵の具が乾いてから、違う色を重ねます。
多めの水で溶いた絵の具を重ねると下の色が透けて見えます。
水で溶かずに厚く塗れば、下の色が隠れます。
にじみ
絵の具が乾く前に、違う色をのせると、境目で色が混じり合ってにじみます。
水をたっぷりと使うのがコツです。
最初に水をたっぷりと含ませた紙にたっぷりの水で溶いた絵の具を垂らす方法もあります。
水を含みやすい水彩用の筆や絵の具をつかうとよりきれいにできます。
水彩紙については、
水彩紙(水彩画用の画用紙)の種類とその特徴を解説!代表的な紙14選。どれがいい?前編
水彩紙(水彩画用の画用紙)の種類とその特徴を解説!代表的な紙14選。どれがいい?中編
水彩紙(水彩画用の画用紙)の種類とその特徴を解説!代表的な紙14選。どれがいい?後編
水彩紙(水彩画用の画用紙)の選び方のポイントとは?自分の表現にあった紙を選ぼう!
などを参考にされてください!
スポンジ
スポンジに絵の具をつけて軽くたたきながら、色をおいていきます。
水は少なめにして、パレットの上でスポンジにトントンと絵の具をなじませるといいですよ。
筆とは違うタッチが生まれて、面白いです。ボリュームのあるソフトなタッチなので表現に合わせて、使い分けるといいですね。
描きたい形を作って、スポンジでトントンとたたいていく方法をステンシル版画といいます。
また、描きたい形にマスキングシートやマスキングテープをはっておくと、境目がしっかりと出て、きれいに仕上がります。
スパッタリング
絵の具をつけたブラシで、金網をこすって絵の具を飛ばして着色していく方法です。広範囲に絵の具が飛び散りやすいので、描きたいところ以外をマスキングしておいたり、はじくブラシの位置を紙に近づけたりして行うようにします。
スパッタリングのコツ!絵画技法モダンテクニックの1つをマスターしよう!
絵画技法モダンテクニック「スパッタリングで『自然のかたちをかんじよう!』
なども参考にされてください。
吸い取り
一面に塗った絵の具が乾く前にティッシュペーパーや布、スポンジなどを当てると水と絵の具が吸い取られます。絵の具が吸い取られた跡に偶然現れる様々な模様を楽しみましょう!筆だけでは、得られない表現ができますよ。
まとめ


アクリル絵の具の代表的な技法を紹介しました。
アクリル絵の具は水彩絵の具の仲間なので、水彩絵の具でも使える技法もありますね。
水の量や筆遣いの工夫や金網やスポンジ、布など、筆以外の道具を使ったりすることで、アクリル絵の具の表現の幅が広がってくると思います。
ぜひ、いろんな表現を試してみてください!