和の美術はおもてなしの心!日本絵画4選

こんにちは。母画家道Rinです!

若い頃は、ついつい外国に目が行きがちで、Rinも海外の画家や
彫刻家の作品をみたくて、海外の文化を感じたくて、アルバイトをして
やっと貯めたお金で旅に出たものでした。

けれど、この歳になって(どの歳?!笑)ようやく、日本の魅力という
ものがわかるようになってきました。

今日は、そんな日本絵画の魅力をお伝えしようと思います!

和の美術は暮らしの中で輝いていた!

日本の伝統的な美術は、暮らしの中で使われるためにつくられてきました。
絵は、立派な額縁に入れられるのではなく、屏風や掛け軸のように
日本家屋で生かされる道具に形を変えて、生活の中で使われてきました。

そうした美術や工芸品に季節の花などを組み合わせて飾られた空間は、
その家の人たちの美意識の表現でした。
そして、その部屋を訪れる人へのおもてなしの心を表すものでした。

日本絵画4選を簡単解説!

絵巻

絵巻は長い紙や絹に描かれた絵を巻いたものです。

絵巻のみかた
①みるときは、一度に開いてしまわず、右手で押さえながら左手で開いていきます。
②肩幅程度の画面を出して、見終わったら左手は動かさず右手で画面を巻きます。
③画面が隠れたら、両手で持って右のほうに移動して、また①のように左手で開いていきます。
*画面を開く動きによって、続けて場面が進んでいくように見えます!
TVなど動画がなかったその時代において、楽しみの一つだったのでしょうね。

襖絵(ふすまえ)

襖絵は、部屋を使用する目的により図柄や表現が大きく変わります。
例えば、二条城の中では、将軍様と各地の大名が対面する大広間では、
金箔を貼った襖に大きな松が豪華に描かれています。
これは、将軍様の威厳や強さなどをひきたて、大名たちを圧倒させるような
目的があったのでしょうね。
それに対して、二条城の一番奥にある将軍様が、静かにくつろぐ
ための部屋、プライベートルームでもある白書院では、落ち着いた風景が
水墨画で描かれています。そうして仕事と自分の時間を分けていたのですね。

掛軸(かけじく)

掛軸とは、絵の裏に補強の紙を貼って(裏打ち紙とも言います)、
周りに補強と装飾をするために布がつけられています。
そして、まくための棒(吊るしたときにめくれたり浮いたりするのを防ぐ)
と吊るすためのヒモがついてます。

掛軸には、おめでたい図柄や季節を表す植物や動物、お祭りの絵などが
あります。また、その季節や行事にあった掛軸にかけかえます。
日々の生活を大事に丁寧に過ごしていたのだなと感心させられます!

屏風絵(びょうぶえ)

屏風は、もともと広い部屋を分けたり、後ろを隠したりするための道具です。
ジャバラ折りになっていて、使わないときは省スペースで保管できます。
このような実用性を兼ね備え、装飾を施し、部屋に彩どりを加えてくれます。

屏風を替えることで、部屋の雰囲気を簡単に替えることもできます。
その時の部屋の用途に応じて演出が可能です。
最近では、あまりみられなくなったけれど、芸能人の婚約会見などで
背後に金屏風が置かれ、めでたい感じを演出しますね。

まとめ

代表的な日本絵画の役割や展示方法など、ご紹介しました。
昔の日本人の繊細な感覚や用と美を兼ね備えた日本絵画には
西洋絵画とはまたちがったおもしろさがあると思います!

中学生の頃に行った京都での寺院見学などでは、そこまで感動
しなかったRinですが笑、いい歳になり、日本の文化のおもしろさに
やっと興味を持ち始めました!

また、ちがった視点で日本の美術を記事にしていきたいと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございます。

また、違う記事でもお会いできると嬉しいです!母画家道Rinでした。

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こんにちは。母画家道Rinこと甲斐香織です! 「No Art No Life」美術をライフワークにする美術家です。 こどもから、大人まで美術を楽しんでもらえるようなサイトを目指しています。 今まで10数年2000人以上をみてきた美術教師の経験や知識をお伝えする中で、 少しでも、美術って楽しい!と身近に感じてもらえると嬉しいです。 三兄弟の子育て中でもあるので、そういった子育て、夫育て、家づくりなどに ついても、更新しています。 また、美術作品の制作にも、取り組んでいます。 お気軽にご覧ください!