三兄弟の成長から学んだこと|子育てと日常が教えてくれるアートの視点

目次

1. 子どもたちの成長に気づく瞬間

毎日の暮らしの中で、子どもたちの成長を意識するのはどんなときでしょうか。
我が家には三兄弟がいます。それぞれ性格も得意なことも違い、日々の小さな出来事の中で「もうこんなに大きくなったんだ」と感じる瞬間が訪れます。食卓での会話や学校帰りの表情、ふとした仕草に、子育ての時間の流れを実感します。

私自身、画家としてキャンバスに向かう時間と同じくらい、母として三人を見守る時間を大切にしています。成長を目の当たりにすることは、アート作品に向き合うときと同じく、発見と驚きの連続です。

2. 長男から学んだ「責任感」と「静けさ」

長男が高校生の頃、家族の中で一番落ち着いた存在でした。弟たちにとっては頼れる兄であり、私にとっては静かな支えのような存在です。
ある日、私が制作に没頭していると、夕食の支度を気づかぬうちに手伝ってくれていました。その姿を見たとき、子どもの頃は甘えん坊だった彼が、今では家庭を支える力を少しずつ持ち始めているのだと気づきました。

長男の静かな責任感は、私に「作品づくりにも忍耐と誠実さが必要だ」と気づかせてくれます。彼の成長は、絵筆を持つ私自身の姿勢に重なるものがあります。

3. 次男から学んだ「挑戦心」と「エネルギー」

次男が中学三年生頃。剣道に熱心で、試合では全力を尽くす姿が印象的です。彼の挑戦する気持ちは、勝ち負け以上に大切なものを私に教えてくれます。
一度負けて悔し涙を流した夜、翌日にはまた竹刀を握り、「今度こそ」と笑顔を見せました。その切り替えの早さと前向きな姿勢は、私が制作中に失敗を恐れる心を和らげてくれます。

次男から学んだ「挑戦し続ける強さ」は、抽象画に新しい色を重ねる勇気となり、制作に新しい風を吹き込んでくれます。

4. 三男から学んだ「好奇心」と「柔軟さ」

末っ子の三男が、小学六年生頃。好奇心旺盛で、家の中でも外でも新しい発見に目を輝かせています。
先日、私の制作中に「母ちゃん、なんでここに青を入れたの?」と尋ねてきました。大人なら見過ごすような小さなことにも疑問を持ち、素直に言葉にする姿は、まるでアート鑑賞者のようです。

その問いかけに答えながら、自分自身がどのように色を選んでいるのかを改めて意識できました。三男の柔軟な視点は、私の作品に新しい気づきを与えてくれます。

5. 子育てとアートが響き合う日常

三兄弟の成長を見守る中で気づいたのは、子育てはアートに似ているということです。思い通りに進まないこともあれば、偶然の積み重ねが思いがけない美しさを生み出すこともあります。
兄弟それぞれの個性や変化は、色や線が重なり合って一枚の抽象画を形づくるように、家族という大きな作品を描いています。

私は彼らから学んだ感情や気づきを作品に込め、キャンバスに向かう時間へとつなげています。子育ての喜びも葛藤も、すべてがアートの糧となり、表現をより深めてくれるのです。

6. まとめ|日常から生まれるアートの力

三兄弟の成長は、母としての私に喜びを与えるだけでなく、画家としての視点を広げてくれます。
責任感、挑戦心、好奇心。子どもたちから学んだこれらの要素は、私の作品に色彩として息づき、見る人の心に届くエネルギーへと変わっていきます。

日常の一コマから学ぶことは、アートそのものです。だからこそ、私は「life is art.」という言葉を胸に、これからも子育てと制作を大切に重ねていきたいと思います。

7. オンラインギャラリーへのご案内

最後に――もしあなたが日常に寄り添う一枚のアートを探しているなら、ぜひ私のオンラインギャラリーを覗いてみてください。きっとあなたの暮らしを少し豊かにする作品が見つかるはずです。

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こんにちは。母画家道Rin甲斐香織です。 「No ART, No Life」 ── アートは私にとって、生きることそのもの。 画家、美術講師、そして三兄弟の母として、 描くこと・教えること・暮らすことのすべてを、アートでつないでいます。 これまで25年以上、美術教育に携わり、出会ってきた生徒は延べ3,000人以上。 宮崎県高鍋町のこども造形教室を運営、小中一貫校の図工美術講師、 オンラインギャラリーの運営など、多角的に活動しています。 「みんなちがって、みんないい」「答えは、あなたの中にある」 そんな信念のもと、美術を通じて、自分らしく生き抜く力を育むことを大切にしています。 このサイトでは、美術を仕事にする楽しさ、 教育・創作・日常を彩るアートの力を、そっとお届けできたら嬉しいです。