子どもはみんな芸術家!!本物そっくりに描かないといけないの?

「No Art No Life」

美術なしでは生きていけない!
美術がライフワークの母画家道Rinです。
Rinとは、美術講師、造形教室主宰する画家です。
3兄弟と夫育て?!にも奮闘中です!

このサイトでは、美術に関することや造形教室に関することを中心に
家づくりや子育て、夫育て、主婦業なども書いていきます。
お気軽にご覧ください。

絵を描くことは、物心ついた時から、とても好きでした。
そして、美術の教師になり大好きな美術を教えることができています。
もっと自由に教えたいと思い「こども造形教室」も主宰しています!

【高鍋町中央公民館講座 こども造形教室】ホームページはこちら。

Rinは、今まで10年以上、2000人を超える未就学児、小学生、中学生の子どもたちに
美術を教えてきて、美術の魅力とともに、抱えている課題も、学んできました。
そういった課題の中の一つが
「本物そっくりに描かないといけない」という意識です。

絵は本物そっくりに描かないといけない?

絵を描いたりするのに、苦手意識がある人は
「本物そっくりにしないといけない」と思い込んでいることろが
あります。美術を教えていても、感じるところです。
たしかに、本物そっくりにすることも、素晴らしいけれど、
それは一つの方法で、他にもたくさん方法があります。
本物そっくりにすることだけを求めると写真機にはかないません。

写真機が誕生するまでは、絵画が写真のかわりにだったので、肖像画を
はじめ本物そっくりに描くことを要求されました。
けれど、写真機が誕生すると絵画に求められることも、時代とともに変化してきました。

なので、絵を描くことが自分を表現する手段だと思えたら、もっと気軽に楽しく絵を描いたり、制作したりできると思います。

だからといって、スケッチやデッサンをしなくていいという意味では、ありません。

スケッチやデッサンをすることで、対象をよく観察し、知ることができるし、その面白さや美しさなど、深く感じることができます。そして、アイディアが湧いたり、ひらめいたりすることにつながるし、表現したいこと、伝えたいメッセージ、世界観を生み出すのにとても役立ちます。

その時も、本物そっくりにだけを意識し過ぎず、自分らしい線や形も大事にしていくといいということです。

その線や形は、今のあなたからしか生まれない世界に一つの絵なのです。

けれど、本物そっくりに描かないといけないことだけを気にしすぎると
少しでも狂っているともうダメだとやる気がなくなったり、下手だと思い込んだりします。
そんな苦手意識を持ってしまいやすいように思います。

けれど、その中にその人らしい線や形、色、タッチやメッセージや世界観だったりと、付加価値がつくことで、人の手でしか生まれない魅力があります。

そして、実物通りに描くことを目的にするのではなくて、今の自分にしか描けない世界を表現しようと思うので、集中力ややる気が落ちにくいです。

ほんものそっくりに描くことは一つの手段や方法であって、目的ではないことに気づかされます。

その作者らしさや作者からのメッセージが込められているかが、とても重要です。

歴史的なアーティストからもわかるように
「本物そっくりかどうか」は最重要項目ではないです。
何を表現したいの?というところが、実はとても大切で、
そのメッセージ性が最重要項目といっていいくらいです。

マルク・シャガール「誕生日」1915年 ニューヨーク近代美術館

なので、そっくりに描かないといけないというより

もっと気楽に

自分は何を表現したいのか?

 

ということを探っていくと絵の面白さに気づいて、絵の苦手意識も少なくなると思います。

表現の本質を我が子に学んだ出来事

幼稚園、保育園生が、印象に残ったことを大きく描いたりします。
例えば、ある日、幼稚園生の息子が、お芋掘りで掘ったお芋を家へ持ち帰り

「大きいでしょう!すごいでしょ!焼き芋にして!」

と嬉しそうにいってきました。焼き芋大好きの息子は自分のとった
お芋をとっても嬉しそうに食べていました。

そして、しばらくしてそれを絵にした作品が、幼稚園に飾られていました。
とっても大きくどーんとお芋をいくつか描いていました。

自分やお友達はとっても、小さく描いていました。

お芋の大きさと驚き、
お芋ほりの様子が、手に取るようにわかりました。

そうなんです。これって、とっても大切なことです。

実際に目で見た様子をリアルに描くことだけでなくて、その感動を
表現しているからです。
何かを表現するときの原点です。
自分の伝えたいこと(メッセージ)を見事に表現していました。

成長が進み、小学生、中学生、高校生、大人になるにつれ、
みたままに描かないといけないという意識を強く持ってしまいます。

Rinが美術を教えるときの課題の一つでもあります。

発達段階としても自然なことなのだけど、

それだけが目的ではないということを

伝えるために、様々なテーマを設定するようにしています。

そして、自分が何を表現したいのか

(メッセージ性や世界観)を常に大事にしています。

「子どもはみんな芸術家だ!」

パブロ ピカソ 『泣く女』1973年        テート ギャラリー(ロンドン)

ピカソも、晩年、

「子どものような絵を描くのに

こんなに時間がかかってしまった。」

といっています。

「子どもはみんな芸術家だ!」というのは、本当だと思います。

自分の感じたことを素直に表現する楽しさを少しでも、
感じられたら、表現する本当の面白さに気づいてくると思います。

まとめ

「No Art No Life」

AIの目覚ましい開発により、将来、今ある仕事の40パーセントはなくなとも言われています。

そんな未来を生き抜くためにも、人間しかできない創造的な部分、

美術の持つ一人一人の感性の違いや表現の違い、

AIでは表現できない人間の未知数の部分なのではないのかなと思っているRinです。

これから、さらに求められ、必要とされる力だと思います。

 


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