国宝にもなっていて美術の教科書でもよくみかける
「秋冬山水図 冬景図」(しゅうとうさんすいず とうけいず)
を描いた雪舟について今日はお話します!
雪舟はお坊さん⁈


Wikipediaより
雪舟は、京都の相国寺という禅寺で修行していたお坊さんだったそうです。
フルネームは、雪舟等楊(せっしゅうとうよう)と言います。
1420年に岡山県に生まれ、1506年ごろ無くなっています。
今から、500年くらい前、室町時代に活躍した水墨画を得意とする画家です。
なぜ、お坊さんが絵を描くことに?


雪舟がお坊さんなのに、絵を描くことを許されたエピソードがあります。
それは、
雪舟が、12、13歳頃にお寺で修行中にサボっていたそうです。
そしたら、和尚さんに寺の柱に縛り付けられ、叱られました。
涙を流し反省しながら、その床に落ちた涙を足の指につけ、ネズミを描いたそうです。
それをみた和尚さんが、そのネズミのうまさに驚き、感心して絵を描くことを認められたというエピソードです。
もし、その時の和尚さんが、絵などに興味がなく、感心しなければ、雪舟は誕生していなかったかもしれませんね!
そう考えると人生、出会いが大切なんだなと改めて感じます。
そして、歴史の面白さを感じます。
山水画とは?


Wikipediaより
東京国立博物館に所蔵されている
「秋冬山水図」47.8×30.2cm、山水画と言われます。
山水画は、山や川、草や木、岩や崖などが広がる空間を描いたものです。
山水画は、作品の下の方から上へとみていくと空間がよくわかります。
冬景図をみてみると、、、
右下の船着き場から、左上の方に道が伸びて、画面左端で右に曲がっています。
右上につながっているけれど、道は岩で見えなくなります。
だけど、その方向に視線を動かしていくと、、、
とても大きな崖があらわれます。
こんな風に雪舟は、左右ジグザクに視線がいくようにして、
奥行きや広い空間
を作り出しています。
そして、道を歩いている人をとても小さく描くことで、
崖の壮大さを表現しています。
まとめ


「秋冬山水図 冬景図」は、
縦横 47.8×30.2cmというサイズで、
決して大きな作品ではないけれど、
この作品の中に壮大な自然を感じ取ることができます。
まるで、その絵の中に引き込まれてしまうようなそんな魅力のある作品ですね。
最後まで、読んで頂きありがとうございました。
母画家道Rinでした。