こんにちは!母画家道Rinです。
今日はRinが主宰するこども造形教室の様子をお伝えします。
今回は、絵の具の混色の基本でもある三原色で色相環を作ってみようと思います!
小学生や幼児もできるように、色相環をドーナッツに見立てて描いていきます。
カラフルなドーナッツで簡単に楽しく色相環を学んでいきました!
テーマ
いろのわドーナッツ
時間
90分間
準備物
・画用紙
・えんぴつ
・絵の具セット
・新聞紙
活動のようす
T(先生):「絵の具を使うのは好きですか?」
S(生徒):「だいすき!」
S:「うーん、あんまり好きじゃない。。。」
T:「それはどうしてかな?」
S:「準備がめんどうだからかな。」
「洋服につくといやだから。」
「つくりたい色がつくれないから。」
など、とやりとりをする中で、
T:「絵の具の色が思い通りにつくれるようになったらどうかな?」
S:「ちょっとうれしいかもしれない。」
「絵の具使いたいな!」
など、絵の具に苦手意識を持っている子たちの意欲をかきたてていきます。絵の具を使うのに苦手意識のない得意な子にも、色の基本的な仕組みをしることで、さらに好きになってもらえる内容ですね。
T:「では、さっそくいろいろな色を作れるようになるドーナッツを描くよ!」
「みんなドーナッツはすき?」
S:「うん!大好き!」
T:「ではでは、画用紙に大きくひとつドーナッツをかこう!えんぴつでね!」
「丸いドーナッツでもいいし、フワフワでも、四角でも、三角でも、自分が考えてたドーナッツを描こう!」
「だけど、棒みたいなのではなくて、輪になっているドーナッツね。」
なるべく画用紙(今回はA4サイズ)いっぱいに描くようにして描いたドーナッツを半分に区切ります。先生も一緒に実演しながらするとスムーズですね。
さらに、4分の1になるように区切ります。4分の1になったところを、それぞれ3つに区切っていきます。そうすると12個に分けられます。
次に黄・赤・青の絵の具を出します。この3色(三原色)で色を作っていきます。色料の三原色(マゼンタ・シアン・イエローは中学校で習います!)
まず、黄色を塗ります。
その隣は、黄色に少しだけ赤を混色した絵の具を塗ります。
その隣は、黄色と赤を半分ずつくらい混色した絵の具を塗ります。
その隣は、黄色が少しで赤が多めに混色した絵の具を塗ります。
その隣は、赤だけで塗ります。
その隣は、赤に少し青を混色した絵の具を塗ります。
その隣は、青と赤を半分ずつくらい混色した絵の具を塗ります。
その隣は、赤を少なめで青を多めに混色した絵の具を塗ります。
その隣は、青だけを塗ります。
その隣は、青に少しだけ黄色を混色した絵の具を塗ります。
その隣は、青と黄色半分ずつ混色した色を塗ります。
その隣は、青が少しで黄色が多めに混色した絵の具を塗ります。
これで、一周します。
最後に3色全部混ぜるとどうなるでしょう?黒っぽい色ー!などとやりとりしながら、作らせてもいいです。
コツ
パレットのお部屋に少しずつ黄・赤・青を別々に出し、混色するところは、別の部屋(スペース)で混ぜると調整しやすいです。
少しずつ混色して、色を調整していきます。
一色のところは、しっかりと筆を洗って、水気を少しとって、きれいな筆で彩色します。
順番は、黄色からがおすすめです。明るい色からの方が、色の濁りが少ないです。
時計に見立てて、1時のところ、2時のところという風に言うとわかりやすいですね。
まとめ
今日は12色相環をいろのわドーナッツで挑戦してもらいました。
たった3色で色々な色が作れることや24色相環、36色相環、48色相環、60色相環、72色相環、、、、があるように無限に色のわドーナッツが作れることなども、最後のまとめのお話でするといいかもしれません。
他にも、これに白を混ぜたり、黒を混ぜたりすると明度や彩度が変わってきます。
色の仕組みをこのようにドーナッツに見立てながら、楽しく体感してもらえたかな?と思います。
補色関係なども学年が進むと伝えていくのもいいと思います。補色関係の色は混色すると濁ってしまうから、知っていると混色するときにとても役立ちます。Rinが中学校の美術の授業では伝える内容だけど、こども造形教室でも、簡単に要所要所で伝えることで、色に対する苦手意識が減り、色の無限の可能性を広げられたらなと思っています。
ではでは、最後まで読んでくださりありがとうございました。
今からRinも大好きな絵の具で絵を描こうと思います!