中学校の美術の授業で習うイメージがある方も、多いかもしれない絵画技法の一つ
モダンテクニック
けれど、実は小学生や保育園児、幼稚園児などの幼児・未就学児だって、できるものもあるのがモダンテクニックです。
代表的な絵画技法のモダンテクニックには、
と
に分けられます。
今日は、その中でも、とくに小学生や保育園生、幼稚園生などの幼児でも取り組みやすい偶然を生かした技法のひとつ
デカルコマニー
についてご紹介していこうと思います。
デカルコマニーとは?
デカルコマニーというとなんだか小難しい感じがするけれど、
実は、
あわせ絵
のことです。
方法は大きく分けて次の二つあります。
①紙を半分に折るまたは、二枚の画用紙を合わせる方法
②吸水性の低い紙やガラス、プラ版などに絵の具をおき、画用紙を合わせる方法
【ポイント】
紙は、画用紙がオススメです。
高いものではなく安いもので全然大丈夫ですよ。
もご参考にしてください!
小学生や保育園生、幼稚園生などの幼児・未就学児などがとりくみやすいデカルコマニー(合わせ絵)は、①の方だと思います。
なので、①の方から手順をのせたいと思います。
①紙を半分に折るまたは、二枚の画用紙を合わせる方法。
二枚の画用紙か半分に折った画用紙を準備
↓
1枚または、片面に絵の具を多めにのせます。
水で溶いた絵の具でもいいし、絵の具のチューブからそのまま出しても、おもしろいです。
水の量の変化で、同じ色でも違った感じになります。
いろいろ試してみるとおもしいです!
↓
もう一枚の画用紙、もう片面の方に絵の具をのせた画用紙とあわせます。
このとき、合わせた後に少しずらしたり、まわしたりするのもおもしろいです。
↓
ゆっくりと画用紙を開いてみます!
【注意】(すぐに開くようにします。そのままにしておくと、絵の具が乾いてくっついてしまって、開かなくなります。)
そうするとなんということでしょう!
こんなすてきな色合いが生まれます!
画用紙同士を合わせるので、向かい合った同じような色合いがうまれます!
そこから、みたてをしてもおもしろいですよ!
こども造形教室の活動の様子↓
モダンテクニックの種類デカルコマニー とストリング 「ぺったん するする」
また、保育園生や幼稚園生などの未就学児・幼児は、チョウチョのようにみえるので、「チョウチョをつくろう!」などとテーマを決めて取り組んでも楽しいです。
②吸水性の低い紙やガラス、プラ版などに絵の具をおき、画用紙を合わせる方法
吸水性の低い紙、ガラス、プラ版などを用意し、それに絵の具を多めにたらします。
①と同じように、水の量をいろいろと工夫して、絵の具を溶くとおもしろいです。
↓
上から画用紙を押し当て、ずらしたり、まわしたり、押し当てる時間を工夫するといいです。
↓
画用紙を引き上げます。
こちらの②の場合は、2枚できあがる①とちがって、1枚できあがります。
できあがった形や色合いなどをヒントにしながら、みたてをして、作品にしていくこともできるし、そのまま抽象的な作品として成り立つこともできます。
動画も作成してみたので、参考にされてください。最後の方にインターフォンの音が入ってしまいましたが、ご愛嬌で笑^ ^
まとめ
今回は、絵画技法モダンテクニックの偶然を生かした技法のひとつ、デカルコマニー(合わせ絵)のご紹介でした。
偶然を生かした技法なので、あまり難しく考えずに、偶然できる絵の具のおもしろさを味わってほしいなと思います。
また、できれば何枚か試すことができると、子どもたちも緊張せずに楽しめるので、時間的にも枚数的にも余裕を持って、取り組むことをオススメしています。
また、絵画技法モダンテクニックは、小学生・保育園生・幼稚園生などの未就学児、幼児だけでなく、もちろん中学生や高校生にも、大人にもお勧めです。
Rinも中学校で美術を教えているけれど、絵の具に苦手意識をもちはじめてしまった生徒にも、絵の具のおもしろさを伝えることができるいい技法なので、いろいろな場面で取り入れています!
意図的な技法
偶然を生かした技法
どちらも、おもしろさがつまっているので、ぜひチャレンジしてみてください!
Rinもこれから、モダンテクニックを使って作品をつくりたいと思います!
最後までよんでくださりありがとうございました。