こんにちは。母画家道Rinです。
人が人に何かを「してあげる」という関係は、とても美しいものだけど、実は同時にとても危険なことでもあります。
ちょっと間違えると、
「善意でしてあげているんだから、文句を言うな!」
と言うような
「してあげる側」が簡単に「してもらう側」の上の立場に立つことができます。
例えば、施設型の介護施設でいえば、家族でホテルに泊まった時のように、ある程度決まった時間帯でご飯を食べたり、お風呂に入ったりを自由に選べるスタイルではなくて、まるで、修学旅行にいった時のように全員が、一斉に一緒の時間にご飯を食べたり、決められた順番でお風呂に入ったりといったような感じです。
つまり、上の立場に立って、利用者のことよりも、事業者側の都合を優先させている結果だと考えられますね。
逆に「してもらう側」も、少し助けてもらえさえすればできることも、だんだんと「してもらうこと」に慣れてきて、
「どうせだったら、全部やってよ。」
と言うような次第に要求がエスカレートしてきてしまいます。
そういったことが起こらないために必要なのが、「お金」やクーポン券なのですね。
「してもらう側」がお客様になると、関係が対等になってきます。
どう言うことかというと、介護事業者は、提供するサービスの品質を高くしなくては、お客様に気に入って買ってもらえなくなります。
また、お客様(「してもらう側」だった人)も、クーポンやお金を使い果たしたら、生活が困るので、何でもかんでもして欲しいという際限のない甘えもなくなります。
こういった線引きが、大切ですね。