シリーズ記事「比べる幸せ・比べない幸せ」
第1回:比べる幸せ、比べない幸せ
第2回:優越感で安心することの意味――比べる力を燃料に変える方法
第3回:比べない幸せを日常で増やす習慣
第4回:子どもの教育と「比べる心」
第5回:アートが教えてくれる“幸せの本質”
こんにちは。
母画家道Rin甲斐香織です。
比べないようにしようと思っても、気づけば誰かの暮らしや成果と比べてしまう。
そんな自分にがっかりしてしまうことはありませんか。
けれど、「比べない幸せ」とは、決して“比べないように頑張ること”ではなく、 “比べてしまっても、自分の心をすぐ戻せる力”のこと。
日常の小さな習慣が、その力を育ててくれます。
今回は、比べない幸せを増やすための具体的な習慣を、 心理とアート、そして暮らしの視点から紹介します。
目次
- 1. 比べない幸せは「心の戻り方」で決まる
- 2. 朝の静けさを“リセット時間”にする
- 3. 五感を使って“今ここ”に戻る
- 4. SNSとの距離を“ちょうどよく”保つ
- 5. 「今日よかったことノート」をつける
- 6. おわりに ― 穏やかな幸せを育てていく
1. 比べない幸せは「心の戻り方」で決まる

人は本能的に比べる生き物です。
だからこそ大切なのは、「比べないこと」ではなく、
「比べてしまったあと、どう心を整えるか」。
たとえばSNSで他人の活躍を見て焦ったとき、
「私も頑張らなくちゃ」と思う自分を否定しなくていいのです。
ただ、「あ、今ちょっと心が外を向いたな」と気づくだけで十分。
その“気づき”が、比べない幸せへの第一歩になります。
2. 朝の静けさを“リセット時間”にする
朝、まだ家族が起きる前の静かな時間。
その短い時間を、自分を整える「心のリセット」に使ってみましょう。
窓を開けて深呼吸をする。
お湯を沸かし、カップを両手で包みながら温もりを感じる。
日記やスケッチブックを開いて、今日の気分を一行だけ書く。
そんなわずかな習慣が、心の「基準」を他人ではなく自分に戻してくれます。
朝の数分が、その日の穏やかさを左右するといっても過言ではありません。
3. 五感を使って“今ここ”に戻る
比べない幸せを感じる鍵は、「今ここ」に心を置くこと。
それには五感を意識的に使うのが効果的です。
- 手の中のマグカップの温かさを感じる
- 庭の緑や空の色を眺める
- 聞こえる音(鳥の声、風の音)に耳を傾ける
- 好きな香りのお茶やコーヒーを味わう
私たちの脳は、五感に意識を向けるとセロトニン(安心をもたらす神経伝達物質)が分泌され、 自然と「今ここ」に戻るようにできています。
つまり、心の穏やかさは特別な出来事ではなく、 日々の感覚を大切にすることで育っていくのです。
4. SNSとの距離を“ちょうどよく”保つ
比べる気持ちが強くなるとき、多くはSNSを見すぎているときです。
他人の成果や笑顔ばかりが流れてくる世界では、 「私もあんなふうにならなきゃ」と焦るのも当然です。
大切なのは、SNSを「インプット」ではなく「シェアの場」として使うこと。
自分が感じたことや作った作品を発信し、 他人の世界をただ“眺めるだけ”の時間を減らす。
画面を閉じて、現実の空気を吸い込む時間を増やすと、 不思議と心のバランスが整っていきます。
5. 「今日よかったことノート」をつける
夜の数分を、「比べない幸せ」に変える習慣に。
寝る前にノートを開き、「今日よかったこと」を3つ書いてみましょう。
・生徒が楽しそうに授業に参加してくれた
・家族と笑い合えた
・夕方の光がきれいだった
書きながら思い出すたびに、心は穏やかに整っていきます。
これは心理学でも「感謝ジャーナル」と呼ばれる効果的な習慣で、 幸福度を長期的に高めることが実証されています。
「今日の小さな幸せ」に目を向ける時間こそ、 比べない幸せを育てる最高のトレーニングです。
6. おわりに ― 穏やかな幸せを育てていく
比べる幸せは刺激的で、比べない幸せは静か。
どちらも人間の中にある自然な感情です。
でも、忙しい日々の中で心を整えたいとき、 静けさの中にある幸せに気づける人は強い。
それは「他人と比べて安心する」よりもずっと深く、
「自分の中に安心を見つける」生き方です。
今日の空の色、香り、声、手のぬくもり。
そこに気づける日が、いちばん幸せな一日なのかもしれません。
シリーズ記事「比べる幸せ・比べない幸せ」
第1回:比べる幸せ、比べない幸せ
第2回:優越感で安心することの意味――比べる力を燃料に変える方法
第3回:比べない幸せを日常で増やす習慣
第4回:子どもの教育と「比べる心」
第5回:アートが教えてくれる“幸せの本質”

















