こんにちは!母画家道Rinです。
小学生や幼児(幼稚園児や保育園児など)に絵の具を使わせたいけれど、筆使いが難しくて、、、
などのお悩みも多いと思います。
確かに、筆はペンや鉛筆よりも、柔らかく慣れるまでには、時間がかかります。
けれど、筆を使わずに簡単に絵の具を使うこともできます!
その道具が、今回一番大事な道具!
「指」
です!
「指」なら、筆よりもはるかに使いやすく操作も簡単ですよね。
小学生低学年や幼児(保育園生や幼稚園生)でも、描きやすい道具ナンバーワンと言ってもいいくらいではないでしょうか?
今日はそんな「指」を使った図画工作の指導方法や技法を活動のようすと合わせてご紹介していこうと思います。
ちなみにこの活動は、Rinが主宰する「こども造形教室」や小学生の図画工作の教師として授業でも取り入れている方法です。
テー
春を感じて指で描こう!
準備物
・絵の具セット
・新聞紙
・名札
・ネームペン
・のり
・パステル、コンテ
・綿棒
活動時間
90分
活動のようす
T(先生):「あたたかい日が多くなってきたね。4月になって学校もはじまったね。
枝だけだった木にも、きれいなお花が咲いたね。
なんのお花かな?」
S(生徒):「さくら!」
T:「そうだね!桜がいっぱい咲いたね。」
などとこどもたちとやりとりをしながら、お花がたくさん咲いている春に意識を持っていきます。
チューリップや菜の花などの色々なお花の名前も上がるかもしれません。
T:「今日はたくさん色々なお花が咲く季節「春」だけど、その中から「桜」を選んで描いていこうと思います!」
① 一本でも、たくさん描いでもいいです。
画用紙を横長にするか縦長にするか決めます。
②幹や枝の色を作ります。
前回行った「いろのわドーナッツ」も参考にしながら、混色をして自分色の幹や枝の色を作ります。
絵の具セットに入っている茶色に少し赤や黄、緑、青などを混ぜます。
水も少し入れます。1、2滴。入れすぎないように。
綿棒または筆で描いていきます。
低学年や幼児などで、筆に慣れていない場合は、綿棒が描きやすいですね。
高学年や筆に慣れている場合は、筆でも大丈夫です。
木は、枝を全部合わせた太さが、幹の太さだと言われています。
また、二つに分かれた枝の先は、ずっと二つに別れていきます。
3つに分かれた先は、ずっと3つに分かれていくそうです。
高学年の場合は、そう言った自然の法則を教えてあげると、よりやる気も増してきますし、描きやすいと思います。
低学年や幼児には、必要に応じて伝えてあげて、基本的には、そう言った自然の法則よりも、のびのびと絵の具を使えるように、どんどん褒めてあげたり、絵の具と水のバランスを指導してあげて、描きやすい粘度を身につけさせてあげることが大事ですね。
②次に桜の色を作ります。
桜は、一見、同じように
「ピンク」
に思うかもしれないけれど、
色々なピンクがあります。
桜の種類や育った環境、天気によっても左右されます。
そう言った色々なピンクをつくっていきます。
白と赤で混色をするとそれぞれの量で色々なピンクができます。
また、それに少し青を入れると薄紫っぽいピンクになったり、少し黄色を混ぜるとオレンジっぽいピンクになったりします。
できた色を指先につけて桜をイメージして枝先にトントンしていきます。
親指を使ったり、小指を使ったり、色々な指を使ってもいいですね。
色々なピンクをつくって色々な色合いの桜を表現していきます。
緑や黄緑、青と黄色を混ぜてつくった色 などを使って、葉桜を表現してもいいですね。
③絵の具セットを片付けます。片付けている間に絵の具が乾きます。
④桜の背景をコンテやパステルで優しく色をつけていきます。春をイメージしていきます。
名札をつけて完成です!
まとめ
今回は、指を使って描く楽しさを味わいながら、混色にも挑戦していく内容です。
桜のイメージを大切にしながら、色の面白さを感じて欲しいなと思います。
同じ桜の色でも、一人ひとりつくった「ピンク」は違います。
そういった色の微妙な差を感じて欲しくて、「桜」に統一して取り組んでみました。
幹や枝にも、混色することで、垢っぽい茶色だったり、青っぽい茶色だったりにも挑戦しました。
筆ばかり使うと難しく感じる絵の具だけど、こういった指で描くことで、絵の具に親しみ、表現の幅を広げられたらと思います。また、筆では表現できない子どもたちの指先でのタッチもまた、魅力的な作品が出来上がりました。