水彩画用の水彩紙の作られ方。素材によって変わります!

こんにちは。母画家道Rinです!

今日は、水彩絵の具を使う時には欠かせないもの、水彩紙の作られ方についてお伝えしようと思います!

水彩紙はこんなふうに作られる?!

水彩紙は、

コットン(木綿)100パーセントのもの

天然漂白された亜麻だけのもの

その亜麻にコットン(木綿)や他の植物繊維を混ぜたもの

といろいろあります。

 

どれにしても、木材パルプは水彩紙には向かないので、高級紙といわれる紙には全く使われていないようです。

木材パルプには、酸化を促進させるヘミセルロースやリグニンなどが含まれているのでよくないそうです。

 

日本では昔から和紙がつくられているけれど、これに使われるのは、ミツマタやコウゾといった食物繊維です。木材繊維ではありません。

 

現在では、このミツマタなどを原料に加えた水彩紙の作り方は、

食物繊維を細かく砕いて水を入れて、どろどろにした混濁液(スリラー)を作ります。

コットンの古着や亜麻ボロなども活用されているそうです。

この最初の原料の組み合わせの比率と割合の違いによって強度が違ったり、厚さが変わったり、硬度や吸水性に差が出て、水彩紙の特徴になっていきます。

次の段階では、スリラーからゴミを取り除いて、酸化をとめる漂白剤、繊維をつなげるつなぎ剤などを入れて撹拌し、にじみ止めのゼラチンを加えていきます。

そして、いよいよ紙漉(かみすき)です。

日本でも世界でも一部では、手漉きの伝統を守っているところもあるようです。

けれど、今は、ほとんどが機械漉きで行われています。

紙漉後は、もう一度サイジングしてフェルト状の圧搾機を通していきます。

そこで、荒め、中目、細目など凹凸をつけて仕上げをして完成となります。

 

まとめ

水彩紙と一口で言っても、いろいろな配合や漉き方、圧搾の仕方でいろいろな種類ができあがることがわかりました。

次回は、そういた水彩紙の種類について代表的なものをご紹介していこうと思います。

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