こんにちは。母画家道Rinです!
水彩紙(水彩画用の画用紙)の種類やその特徴についてご案内です。
水彩紙の代表的なものを14種類選んでみました。
水彩紙の種類は、本当にたくさんあります。
そして、これが一番いいとか悪いとかはありません。
自分の表現したいことと、水彩紙の特徴があっているのが一番です!
知名度や値段だけで決めるのではなく、いろいろな水彩紙を使って試して決めるのが一番です。
それでは、ご紹介していきます!
1、セヌリエ(SENNELIER)
コットン100パーセント。
鮮やかな発色が特徴です。
長期保存もできる優れものです。
フランスの伝統紙で、厳格な品質管理の下に製造され、時間をかけて作られています。
有名な画家たちにも愛用されてきました。
2、アリュシュ(Arches)
コットン100パーセント。
同じくフランスを代表する最高級紙です。
極細目、細目、中目、特厚、超特厚と種類も多くあります。
中間色も深みのあるいい色合いになります。
すごく丈夫で簡単に破れません。なので超特厚、特厚は刃物によるスクラッチもできるほどです。
色がとれにくく、洗い(絵の具を洗い落とすこと)が難しいので着彩を慎重にしたいところです。
厚いサイジングに抵抗を感じる場合もあるけれど、それが逆に好きな画家も多いようです。
表裏がわかりにくいので、「Arches」のすかし文字で判断するといいです。
だけど、裏も中々いい発色をします。好みで使い分けるといいですね。
3、ファブリアーノ(FABRIANO)
コットン100パーセント。
イタリア自慢の最高級紙と言われています。
表面は粗く見えるけれど発色が素晴らしいです。
水彩絵の具の特性を生かす紙としてヨーロッパでは、人気がとても高いようです。
機械漉きのものと手漉きのものがあります。
色を重ねていっても、再度が落ちにく、とても丈夫です。
とても高価だけど、水彩画を描き続けるなら、一度は使ってみたいと思う水彩紙です。
戦前ヨーロッパに影響を受け学んだ日本の画家たちの中にも、この紙にとりつかれていたそうです。
4、ワットマン(WHATMAN)
日本のメーカーのホルベインが代理店になっているので、手軽に買える水彩紙です。
イギリスの伝統高級水彩紙です。
英国王室水彩画協会認定を受けています。
イギリスは水彩画の発祥の地でもあります。
なので、自然と水彩絵の具に適した紙を最初に生み出しました。
紙の型を使って紙漉き法を使って無酸性につくられているそうです。
発色をよくするため、いろいろと研究されています。
5、ウォーターフォード(WATERFORD)
ワットマン並んでイギリスの名門紙として愛されています。
柔らかい発色が特徴です。
イギリスの水彩画の歴史の縁の下の力持ちとして活用されてきた水彩紙のひとつです。
まとめ
今回は前回に引き続き、高級な水彩紙の代用的なものを5種類ご紹介してきました。
次回も、さらに4種類ご紹介していきたいと思います!
そちらもぜひ、ご覧ください!
水彩紙(水彩画用の画用紙)の種類とその特徴を解説!代表的な紙14選。どれがいい?前編
水彩紙(水彩画用の画用紙)の種類とその特徴を解説!代表的な紙14選。どれがいい?後編