こんにちは!母画家道Rinです。
今日はRinが主宰するこども造形教室の活動の様子です。
ふだん子どもたちが学校で使っている水彩絵具を使って
グラデーションの描き方を練習してみました。
そこでテーマとして取り入れたのが
「空と風船(ふうせん)」 です。
どちらも、子どもたちにとって身近だし、
空は時間や天気、季節などによって
様々な色のグラデーションの姿をみせてくれます。
風船も、ふくらませる前と後で薄くなってグラデーションになっています。
そんな子どもたちに身近でグラデーションを描きやすい
「空と風船(ふうせん)」を取り入れてみました。
では、さっそくご紹介していきます。
テーマ
空と風船(ふうせん)【グラデーションの練習】
時間
90分
準備物
絵の具セット(筆洗器、水彩絵の具、筆3本程度、パレット、タオル)
新聞紙
画用紙
えんぴつ
はさみ
のり
活動の様子
【準備】
新聞をひき、絵の具セットの準備をします。
↓を参考にされてください。
小学校の絵の具セット置き方の基本!図画工作科での絵画指導で絵の具を使う時に最初に押さえたいこと。
導入
T(先生)「空をみてみましょう!
どんな空ですか?」
S(生徒)「天気が良くて青空です」
「雲が多いです」
など、そのときの天気に合わせて自由に発表し空に意識を持っていきます。
T「そうだね!
それじゃ、夕方になるとどうなるかな?」
S「夕方になるとオレンジいろみたいになるよ。」
S「だんだん暗くなってくるね。」
T「そうだね。
夕方になり、夜になり、朝になり、、、
どんどん空って変わるよね。
雨の日や晴れの日、台風の日、、、
春、夏、秋、冬でも違ったり、、、
空っていろいろ変わるね。
今日は、そんな空と空に浮かぶふうせんをえがいていくよ!」
展開
① 表したい空のイメージを決めます。
例えば、夕暮れの感じにしよう。
よく晴れた感じにしよう。
夜空にしよう。 など
② 決めた空に必要な2色を決めます。
そのときに、例えば青空なら青一色ではなく、
白と青 など 2色選びます。
例えば、夕暮れの場合は、
赤と黄色 など
このとき補色関係の色を選ばないように
以前、取り組んだ「いろのわドーナツ」で確認します。
★補色関係の色を混色すると濁った色になるので
「いろのわドーナツ」については↓こちらをご覧ください。
絵の具の混色の基本!三原色で色相環を簡単に楽しく学べる「いろのわドーナッツ」を図工やこども造形教室で実践してます
③ 画用紙の縦横を決めて、だいたい横に3等分しえんぴつで薄く線をひきます。
④ 決めた色のチューブを端(上)と端(下)におきます。
真ん中は、2色を合わせた色になります。
この2色でグラデーション(少しずつ色が変わっていくこと)をつくります。
基本の水彩絵具と塗る順番は一緒です。
【彩色する順番の基本】
白→黄色・ピンク・水色・黄緑など→赤・青・緑・紫など→黒など
面積が 広いところ→狭いところ
なので、白や黄色など白っぽい色や明るい色からスタートします。(一番大きい筆で)
⑤ 白や明るい色を塗り終わったら、2色目と半分ずつくらい混ぜて、2,3㎝重ねて3分の2のところまで一気にぬります。
⑥ 最後、2色目の色だけで、同じように2,3㎝重ねながら塗り重ねます。
⑦ きれいに洗った筆に水を含ませて、境目をなじませて空の完成です。
次にふうせんです。
① 小さなふうせんからだんだん大きくなっていくふうせんを4~6個くらいえんぴつで描きます。形はいろいろな形でいいです。ハートの風船や熊の形の風船などでも!
② ふうせんをふくらますと色はどうなっていく?
と言う質問をして、だんだん大きくなると薄くなることを確認します。
薄くする方法は二つあり紹介し選んで取り組みます。
⑴水で薄めていく方法
⑵白で薄くしていく方法
水も白い絵の具も少しずつ増やすことが最大のポイントです。
③ できあがったふうせんをはさみで切り取って空にはります。
☆ふうせんが乾くのを待つ間に絵の具セットの後片付けをするといいですね。
④ 名札をつけて完成です。
まとめ
今日は空や風船を描く中で、グラデーションの彩色練習ができるように工夫してみました。少しずつ絵の具や水を混ぜたり、少しずつ変化する色の美しさやおもしろさを感じてもらえたらと思います。
また、空のいろいろな表情を日頃から感じ取って楽しんでもらえたらと思います。