こんにちは!母画家道Rinです。
図工や美術の授業、こども造形教室でもよく使うスパッタリング!
絵画技法モダンテクニックの1つで、意図的な技法になります。
詳しくは、絵画技法モダンテクニック意図的な技法
をご覧ください。
絵画技法なんていうとなんだかとても難しそうだけど、コツさえつかめば、誰でもできてしまいます!
「RinARTメンバーズ」の中でも、質問の多い内容なので、こちらにものせておきました。
今日は、そんなスパッタリングのコツをお伝えしていきます。
目次
1、スパッタリングに使う道具と基本的な使い方
道具
金網とブラシです。
金網は専用のものもあるけれど、金網ならなんでも大丈夫です。
例えば、100円ショップで売っているような金網のザルでも代用できます。
ブラシも、使い終わった古い歯ブラシでもできます!
古い歯ブラシでおすすめなのは、「かため」でブラシの部分が大きめのものです。
「やわらかめ」の歯ブラシだと少しやりずらいかもしれません。
基本的な使い方
①絵の具対水がだいたい1対1くらいでときます。絵の具そのままでなければ大丈夫です。
②金網を画用紙の上から10センチくらい離して、ブラシの先に絵の具をつけて軽くこすります。
③型紙などをおいてスパッタリングしても楽しいですね。
④使い終わったら、水で洗って乾かしておきましょう。
2、よくあるスパッタリングができない理由と解決するコツ
よくあるスパッタリングができない理由は、絵の具や水の付けすぎで、網の目が詰まってしまうからです。
美術や図工、こども造形教室での様子をみていても、
スパッタリングができないという子の95パーセントくらいが、金網の目を詰まらせています。
つまる原因は、ズバリ
絵の具のつけ過ぎです!
水で少しといた絵の具を使うのだけど、ブラシにたっっぷりと絵の具をつけ過ぎでいます。
そして、絵の具が霧状に出ないからといって、さらにつけてしまう→さらにつまる→さらにつける→つまる、、、
の悪循環に陥ってしまいます。
これは、珍しいことでなく、よくやってしまいます。
特に子どもたちは、Rinが実際に説明しながら、実演してみせてみるともう、早くしたくてたまらなくなってしまいます。
そうすると気持ちばかりが、前倒しになって、さっき言ったRinの説明も吹っ飛び、とにかく絵の具をつけて、ブラシでこすっていこうとします。
そんな失敗の経験から、じゃどうしたらできるのかな?
と思うことも大切なので、それはそれで大事なことです!
ちょっと話はそれましたが、、、
それじゃ、どうしたらいいの?
という声が聞こえてきそうです。
まず、つまった金網の絵の具を新聞紙やテッシュ、古布などで拭き取ります。
そして、そのままのブラシで、網の上で軽くこすってみます。
軽い力で大丈夫です。
この時、絵の具をたす必要はありません。
ブラシには、つけ過ぎた絵の具がついています。
ほんの少し、絵の具がついていればいいです。
霧状の絵の具が出なくなったら、またブラシの先の方に少し絵の具をつけます。
もし、また金網がつまったら、新聞紙やテッシュ、古布などで拭き取ってください。
そうしていけば、解決できます。
たくさん一気にやろうとしても、スパッタリングはできません。
少しの絵の具で、コツコツと霧状の絵の具をちらしていきます。
このコツと根気さえあれば、誰でもできるスパッタリングです!
あと、残り5パーセントのスパッタリングができない理由としては、
・道具の不具合〜ブラシが柔らかすぎるなど。
・絵の具を水でといていなくて、霧状にならない。
・力のいれ過ぎ。
などが考えられます。
3、裏技
絵画的技法のスパッタリングは、以上のように取り組むと簡単にできると思います。
金網を使うととても、細かい霧状の絵の具がつけられます。
裏技としては、金網を使わない方法があります。
金網を使わないで、ブラシだけで絵の具を飛ばします。
親指や人差し指で、絵の具がついたブラシの先を弾きます。
そうすると、金網でするよりも大きめの絵の具の粒を飛ばすことができます。
太めの刷毛でも、同じようなことができます。
夜空やホタル、宇宙などの表現にも適していますよ。
ぜひ、お試しください!
あっ!弾く先を自分に向けないよう画用紙に向けてやってみてくださいね。
生徒の中でも、時々、自分に向けてしまって大惨事になることがあるので笑。
4、まとめ
どうでしたか?
子どもたちに大人気のスパッタリング!
ちょっとしたコツを掴めば、誰でも簡単にできる技法です。
筆ではできない表現なので、効果的に使うと作品がより良くなると思います!
最後まで読んでくださりありがとうございました!