こんにちは!母画家道Rinです。
美術を生かしたお仕事ってどんな職種があるの?
美術が役立つお仕事って?
と疑問に思っている方のためにご紹介しています。
今日は、その中でも、
美術修復家
というお仕事にスポットを当ててみました。
美術修復家とは?
美術修復家とは、美術作品を修復するお仕事です。とくに、仏画や障壁画のような作品は、作品とともにその素材や技法が今日に伝えられ、繰り返し修理が行われてきました。
とくに、国宝や重要文化財の修復の場合は、国宝修理装こう師連盟に加盟している認定技術者が、その作業にあたるようになっています。そのほとんどが、代々、家業を受け継いだ人がほとんどだそうです。
また、美術修復師は歴史的な文物ばかりではなくて、自然災害や事故などで損傷を受けた美術品も修復します。修復している点数からいうと、自然災害や事故で損傷をうけた美術品を修復する方が圧倒的に多いようです。
美術修復師になるには、美術修復師に弟子入りしたり、美術大学の保存修復課程などで、学ぶ方法があります。東京芸術大学の場合では、大学院に文化財保存学専攻の研究分野があります。(保存修復学=日本画・油画・彫刻・工芸・建造物、保存科学、システム保存学)
大学院を受けるには、4年生の大学を卒業していることが条件としてあります。
絵を描くのと絵を修復する技術は、全く違うそうです。
なので、絵を描くことが好きだからという理由で絵の修復の道に進んで失敗する例が、少なくないことも確かです。
美術修復師は、地道な職人的な要素が必要だったり、これまでの技術や文化に学ぶ謙虚さも必要だったりするからです。
自分の世界観を表現することとは、全く違います。


薬品の知識や最先端の技術なども、学び続ける姿勢が必要です。
そしてなにより、経験を積んでいくことが美術修復師として一番大切なことです。
まとめ
美術修復師は、画家とは全く違うお仕事だということが、わかります。
ゼロから、自分の世界を作り上げていくのとは、全く違って、損傷をうけたりしたものをもとの形に戻していくことを考えると納得がいきますね。
そこに、自分の世界などなく、それをつくった作者の技法を学び、再現していくことが美術修復家のお仕事です。
とても大変なお仕事だけれど、もとにもどったときの達成感はたまらないだろうなとも思うRinでした。