こんにちは!母画家道Rinです。
紙版画は、小学校低学年(1,2、3年)でよく取り組まれる図画工作科の題材のひとつです。
紙版画は、凸版画のひとつで、とびでたところにインクがついて、刷ることができます。
紙を重ねていくことで、凸部分ができて、そこにインクがつきます。
なので、コビー用紙や画用紙ではなく、ある程度厚みがある
ボール紙がオススメです。
ボール紙とは?
ボール紙には、片面白ボール紙というものがあります。
紙版画をするときは、この
片面白ボール紙
が特にオススメです。
紙版画用とあるけれど、そうではない白ボール紙(片面)でもできますよ。
片面が白くほどよく吸水性を押さえてくれているので、インクをつけたときに、インクを吸い込みすぎず、1枚目から、きれいにすることができます。
画用紙だと、吸水性がよすぎで、インクを吸い込んでしまい1枚目の写りがわるくなることがあり、その分インクも多く消費してしまいやすいです。
紙をはさみで切って版をつくることができるので、小学校低学年でも、はじめての版画でも、加工しやすくとりくみやすいです。
また、慣れてきた小学2,3年生になれば、平らな紙だけでなく、片面波段ボールや緩衝材(プチプチマット)、毛糸、布、麻布、木の葉などを使うのも、楽しいですね。
図画工作の木版画、紙版画、ゴム版画、スチレン版画の版画絵の具には、水溶性インクがオススメ!扱いやすく後片付けも楽。
も参考にされてください。
よくある一番の困りごと!
そんな楽しい版画なのですが、先生方からよく聞く困りごとが、
インクを刷るときに版がはがれてしまう
ということです。
版がはがれしまうとせっかくつくった凹凸がなくなり、紙に刷ることができなくなってしまいます。
とても、残念な気持ちになりますよね。
また、インクやローラーにとれた紙がくっついてしまって、汚れてしまって使うことができなくなり、こまってしまいます。
このように版がとれてしまう大きな原因は、
使った接着剤
にあります。
みずのりやでんぷんのり、スティックのりなどを使っているとはげやすいです。
それは、みずのりやでんぷんのり、スティックのりは耐水性ではなく、水に溶けます。
なので、インクをつけたときに、インクの水分がのりとまざり、はがれやすくなってしまうのです。
それに、版画用にインクは、粘り気がありから、余計に、インクのついたローラーにくっついてしまいやすい現象がおきてしまうのです。
これを解決するには、ずばり
みずのりやでんぷんのり、スティックのりなどでつけず、
耐水性の接着剤を使う!
ことです。
オススメは、
「ボンドタッチ」サクラ
です。
24ml と50mlがあるようです。
このボンドは、水に強く濡れてもはがれません。
用途は、木工用ボンドとほぼ一緒です。
「ボンドタッチ」
がどうしても手にはいらない場合は、
木工用ボンドでも代用できます。
「ボンドタッチ」のように耐水性ではないので水に弱いけれど、
みずのりやでんぷんのり、スティックのりなどよりは、ずいぶんとはがれにくいです。
あとは、
- ボンドを均一につける。
- 周囲一周つける。
- 完全に乾いてから、インクで刷る。
ことに注意すれば、
ずいぶんとはがれにくくなると思います!
まとめ
今日は、版画を刷るときの困りごと
「紙版画の版がインクをするときにはがれてしまう。」
の解決方法
「ボンドタッチ」なければ、木工用ボンドを使う。
と、
紙版画に使う紙のおすすめの種類
「片面白ボール紙」
のご紹介でした。
版画は、工程も多くて大変なイメージもあると思います。
なので、その工程をスムーズに行えることは、とても大切です。
そのためにも、使用する紙の種類や接着剤をしっかりと選ぶことは重要なことだと思います。
もし、こんないい方法がありますよ!
こんなときは、どうすればいいですか?
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なども、版画の活動に役立つと思います!
ぜひ、ご覧ください。
最後まで読んでくださりありがとうございました!Rinでした。