図工、美術で使う接着剤!まずはこれ!

接着剤の種類には、いろいろありますね。

今日は、そんなたくさんの種類の中から、図工や美術で使いやすいものをご紹介しようと思います。

 

授業でよく使う接着剤

学校で使う接着剤は、主に有機系と無機系に分けられます。

そして、有機系接着剤は天然系と合成系に分けられます。

よく授業で使っているのは、天然系のデンプンのりと合成系にの科学接着剤です。

デンプンのり

 

でんぷんに熱を加えてのり状にしたものです。

チューブやツボに入っています。紙同士の接着にも適しています。

昔は、保育園や幼稚園、小学校低学年によく使われていました。

けれど、最近では液状のりなど便利なので使う場合も多いですね。

だけど、特に未就学児などでは、指の感覚や器用さを高めるため、でんぷんのりを使わせている場合も多いです。

また、広い範囲に塗りたいときは、のりに水を少し混ぜてから、刷毛(はけ)などで塗るといいです。

障子を張り替える時に使うやり方ですね。

Rinが小さい頃、母が白ご飯を潰して、手作りで作ったのりで、障子の張替えをしていたのを思い出しました。

Rinは、古い障子を剥がすのを手伝っていました。

普段、破いたら怒られるけれど、この時だけは、思いっきりできるので楽しかったです笑。

使い方

新聞紙や広告紙などいらない紙をひきます。

のりを使う指を決めて、貼りたい部分に均一に薄く伸ばすようにしてつけます。

オススメの指は、中指です。指にのりがついたままでも、紙が持ちやすいからです。

けれど、濡れタオルなど用意しておくとすぐふけるので、一番塗りやすい人差し指でも、大丈夫ですね。

ステイックのり

主な成分はポリビニルピロリドン(PVP)樹脂です。

容器の外側の下を回すとスティック状の固形のりが出てきます。

手を汚さずに均一にぬれるし、液が漏れたりもしないので便利です。

液状のり

主な成分は、ポリビニルアルコール(PVAL)です。

紙やセロハン、布などの接着ができます。

補充もできるので、図工や美術の授業でもよく使われています。

出るところの網目が痛んだり、固まったりすることもあるので、交換するといいです。

しっかり締めておかないと、倒れたときなどノリが漏れるので注意が必要です。

木工用接着剤

木工用とあるように、木をつけるのに適しています。

木の他にも、かみや布、プラスチックなど幅広く使われています。

色は、白色をしているけれど、乾くと乳白色に近い透明になります。

酢酸ビニル樹脂エマルジョン系の接着剤です。

接着以外にも、土と混ぜて土絵の具を作ったり、絵の具と混ぜて、マチエールを(絵の具を盛り上げて凸凹を出す)作ったり、

プラスチック板などに薄く延ばして、ステンドグラス風にしたりといろいろな使いかたができます。

まとめ

今回は、学校で使う接着剤の代表的なものをご紹介しました。

接着剤は、接着したいもの同士に合わせて選ぶことも大切です。

次回は、化学接着剤についても、ご紹介していこうと思います。

 

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こんにちは。母画家道Rin甲斐香織です。 「No ART, No Life」 ── アートは私にとって、生きることそのもの。 画家、美術講師、そして三兄弟の母として、 描くこと・教えること・暮らすことのすべてを、アートでつないでいます。 これまで25年以上、美術教育に携わり、出会ってきた生徒は延べ3,000人以上。 宮崎県高鍋町のこども造形教室を運営、小中一貫校の図工美術講師、 オンラインギャラリーの運営など、多角的に活動しています。 「みんなちがって、みんないい」「答えは、あなたの中にある」 そんな信念のもと、美術を通じて、自分らしく生き抜く力を育むことを大切にしています。 このサイトでは、美術を仕事にする楽しさ、 教育・創作・日常を彩るアートの力を、そっとお届けできたら嬉しいです。