こんにちは!母画家道Rinです。
今日は、水彩絵の具の混色についてお伝えしていこうと思います。
色相や明度、彩度の変化をわかりやすくご紹介しています。きっと小学校の図画工作や中学・高校の美術の指導にも役立ちます!
では、早速いきましょう!
なぜ混色するの?
児童や生徒が持っている絵の具セットは、基本色や標準色といわれる絵の具を中心にセットされています。
それぞれの色は、その色相を代表するような色です。
それぞれの色は、とても彩度が高くて、鮮やかです。
だけど、これをそのまま使うと、色は鮮やかだけれど、どれも似たような単調な作品になってしまいがちです。
児童・生徒が表したいモノにあわせて、多様な表現をできるようにするためには、
「混色」
がとても大切になってきます。
この「混色」をしていく上で、重要な知識として
色相・明度・彩度
が必要です。
色相による色の変化とは?
色相とは、赤・黄・青などの色合い(色み)のことです。
無彩色である黒・白・灰色などをある色に混色しても色相は変わりません。
だけど、他の有彩色(黒・白・灰色以外の色)が混色されるとその色の色相が変わってきます。
有彩色の2色を混色した場合、その混色の割合によって、その2色の中間の色相もできるし、絵の具の分量の多いほうの色に近づいた色相もできます。
その仕組みをわかりやすくあらわしたのが
色相環(しきそうかん)
です。
色相環には、12色相環・24色相環・36色相環・・・・増やしていくことができます。
↓は、Rinの主宰する「こども造形教室」での活動で作った12色相環です。
詳しくは、
絵の具の混色の基本!三原色で色相環を簡単に楽しく学べる「いろのわドーナッツ」を図工やこども造形教室で実践してます
を参考にされてください。
明度による色の変化とは?
明度とは、漢字からもわかるように色の明るさの度合いのことです。
混色した色(混合色)でも、原色でも、白色を混ぜると明るくなります。
また、黒色を混ぜると暗くなります。
白に近づいていくほど、明度が高い
黒に近づいていくほど、明度が低い
といいます。
ただ、紙など支持体に絵の具をのせたときの色の明るさは、絵の具の濃さや描いた紙の色にも関係してきます。
なので、水気を多くすれば、紙もともとの白さが生かされて、明るい画面になったりします。
このように混色した色だけの問題ではないこともあります。
彩度による色の変化
彩度とは、色の鮮やかなの度合いのことです。
彩度が高いのが、絵の具の色を出したそのままの色です。
彩度が低いのは、混色をしていった場合です。
混色をする色数が増えれば増えるほど、彩度は落ちていきます。
表現したい色にもよるけれど、
図画工作や美術の授業で混色の色数を指導するときには、
2~3色くらい
の混色をするように伝えています。
もちろん例外はあります。わざと彩度を落とした色合いをつくりたいときは、4色くらい混色することもあります。
混色カード
中学の美術や高校の美術でよく購入される
アクリル絵の具セットやポスターカラーのセットには、よく
混色カード
というものがセットされています。
単品でも購入できます。
これがあるとつくりたい色を簡単につくることができます。
それは、混色した色のカードの裏に、その色ができるために混色した色とその比率が記されています。
この通りに混色すれば、つくりたい色ができます。
とはいっても、まったくカードに記された比率と同じにするには、慣れも必要です。
少しずつ足していくようにして比率を微調整していくのがコツです。
小学校の図工では、自分で混色早見表を作ってみいいですね。
まとめ
今日は、水彩絵の具の混色について。色相や明度、彩度の変化をわかりやすくご紹介してきました。小学校の図画工作や中学・高校の美術の指導にも役立ててもらえると良いなと思います。
このように基本的な色彩感覚を身につけることで、絵を描くこと意外にも、なにかをデザインしたり、プレゼンテーションをつくったり、部屋のインテリアを考えたりなど、生きていく上で、より豊かに快適に過ごすためにとても役立ちます。
また、
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最後までよんでくださりありがとうございました。